せろり/
れつら
はだかを見せるのにも理由がいるんだって
肩先ですれる絹のおとが痛い
蛍光灯があおく残るまばたき
せすじの伸び方がちがう身体を二つ
絞って捻り上げる夜じゅう
あぶらを滴らせながら
あおい、とよぶことが
痛覚にこそ訴える
セロリをささがいて、ささがいて齧る
目を細めたのは
滲んだからなのだよ、
あおではなく、
むしろ
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