セラミック・ボゥイ/氷魚
 
ひとつ
ヒトつ
組み上げては
崩れていく
それを止められずに
四角い箱の中で
ずっと
ボクの材料を捜していた

現れたのは
異構造のキミ
欲しいものが違う
もうヒトり
何処までも同じ細胞なのに
ココ、寒いねって笑ったカオが
ボクよりずっと可愛かった

頸元を描くカァブ
小さく空いた隙間に
蛙さんのレンズを
何気無く覗いた
その体内には
色とりどりに
花が咲いてるみたい
指先の骨が微かに震えて
ボクに語りかける

病ミを越えて出逢った
愛小しい世界
ボクに足りないもの
何だろうって
疼くまって
絡まって
何時だか暖まって
終わりそうだったケド

つよくつよく生きて生きたい
色んな色のキミと生きたい

未来を好きになって
キミとボクで作り出した
はじまり

ぽちゃん
揺れた 空に
箱を開けて
ボクは 歩き出した


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