あなたは何故一番甘えた声で然様なら、と言ったの?/哀詩
てていどんだ。
帰ってこなかったあなたはね、
もうただの紙きれ、インク、鉄のわっかにはぁとのキーホルダー。
塩分と水分を沁み込ませてはあなたをぼやけさせたの。
みあげた空はもえあがって不可抗力な重力になみだ。
あなたなんていらないと言ってわたしは全てを拒否したの。
きみがやぶらなかった約束はね、あたしがやぶってみせるから、
それでも良いなら戻ってきても良いよって言ったんだよ。
あなたの声が髪が指がその温度が
水分となって流れるていで心に沁みこみ
つむった目にふるえるからだを集中させて
あなたを想うのです
然様ならの延長線上の永遠、 それにふれた日には
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