水牢/
透明な魚
ら溢れる創造の芽に僕が水をあげよう
良く育つように
良く育つように
待ち続けている人は多くて
僕は暫しの別れを告げる
其処に混じる色んな気持ちが好きだ
人は絶対的に殉ずる事ができない
肉体とか精神とか
僕は酷く優しいからとても罪深い
君に手紙を書こう
一言添えるだけの絵葉書
其れは雨粒を貫いて君の世界に届くだろう
君は
家から少し離れたポストに
赤い合羽を着て其れを取りに行くだろう
水溜りに弾かれる雨粒に雨蛙
其処に在る世界だけが僕に波紋する
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