冬の星座/れんげ
 
をまとった星が
微妙なバランスで私に語りかけたり
邪魔をしたりしてくる

最近読んだ一番おもしろかった本の話をしようとしたけど
寒くて口があまり動かないから
わたしは小熊と抱きあいながら
体温をため込んだ

そして冬の終わりの本当の最後の日
くたくたになった小熊とわたしは
てっぺんの星にたどり着き

終には夜の女王に会えたのだけど、
結局こわくて何も聞けないまま
そこで眠りついたわたしたちは

そのまま魔法にかけられて
冬の星座になったのです

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