冬の星座/れんげ
夜空から吊るされた星たちが
一番白く光り輝く 冬の始まりに
わたしは 一本の細いワイヤーの上を
小熊を抱きかかえて渡っていた
白いネグリジェはバランスをとりながら
ふわりふわりと揺れて
小熊を起こさないように、怒らせないようにと
神経をワイヤーに集中させ
そして
入り口の星へと辿り着いた
夜の女王って本当は優しいの?
その答えを探すため
わたしはおうちを飛び出したんだっけ
だから 夜のうちに
わたしはてっぺんの星に辿り着かなきゃいけない
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冬の中頃には
氷になる前の シャーベット状の雪をま
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