告白/crowd
 
時は漂う何年前かのこと 
ただ跨がった時代を生き
悲しくも苦しくもないような道を歩み
辱めを避け 懐古を好む


私は熱を帯びた鳥のように
配慮と対処を無駄のように施す
思えば皺の数から言えばもう年老いた
シャーマンをユタに置いて来た
他が血を舐める奴は背後からバックを
取ったウスノロに落ちぶれる
誰かが言った どんな気持ちだい?
骨の髄までしゃぶる寄生の暮らしは

人の三倍酒を飲み 人の二倍夢に破れた
干しっぱなしの洗濯物や
逃げっぱなしの恋愛に嫌気が指した
暗闇に溺れる山腹や勝利の薔薇
二兎を追うことなくここまで来た


煌々と光る蛍光灯や
その下で死に絶えた虫
奇形や外見のせいにして虚栄心
を出したりはしない
ここにある名のない言葉達に
縋り付きたいだけだ
時や金のせいにせずに
親や職のせいにせずに
雨や風のせいにせずに


笑いながら頷いた


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