あざやか/ki
 
考えてるうちに、男がシャワーからでてきた、
「怖いの?」
「怖いです」
「だいじょうぶだよ、やさしくするから」
「はい(この他人はさっきから、やさしくするから大丈夫なんて言ってるけど何の根拠があって大丈夫なんてあたしに言ってるのだろうか)」
服を脱いじゃえばダサいもオタクも関係ないんだってことに気付いてびっくりした、その人はただ1人の人間としてそこにいた
私の眼鏡を慣れた手つきではずす
「ベッドに行こう」
ふらふらした足取りで向かう、男の重たい体が重力と男特有の力強さで私は、ベッドに押し付けられた、そっから私は女以外の何者でもなかった、それは酷く心地よい足枷だった、自分の性に抗えな
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