レゾンレートル/crowd
 
ひとつの夜が終わる時 
また次の夜が追いかけてくる
あなたが追った数字を 
私が零にした数字を
また誰かが 追っかけていった



繰り返した失敗を 
悔やみ 舌を噛んだ
ああ 立ちどまる 
ことすらできずに
朝という 人に 
やたらと急かされながら
そのままの 感情で 
二つ返事した



ヘビ使いの少女が
こっそりとアメをくれた
私は「ありがとう」
が言えず凹んだ  
空は真っ赤に染まり 
彼女が星から降りて来たことすら 
忘れてしまいそうだった



はるはまだやっている
それは はるがはるでいる 
意味であろう
季節外れ 時代遅れ  
空気が読めない 
と言われようが
ただそれが来る所以を
4分割にできないから
ただそれを待つ意義を
単純に割りきれないからだ


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