洗濯バサミで鼻をつまんで寝てたのよね、、/リーフレイン
 
 「とてもほしいものがあったとして、それは多分手に入らない。」
そういうときは、欲しそうな顔をしなければとりあえず軽蔑も同情もされないですむし、大きな落胆も感じないですむ。こいういうことを身に着けたのはいつだったのだろうか?よくわからないぐらい小さい時から、さまざまに諦めたそれは、飴であったり、好きな子であったり、ぬいぐるみであったり、高い鼻であったり、一人だけの部屋であったりした。欲望とか虚栄心とかまあ、そういうものとセットになっていることが多くて、わりと楽に無視できたのだけれど、頑張ればなんとかなったかもしれないとか、一生懸命説得すればなんとかなったかもしれない、というようなものだったときは
[次のページ]
戻る   Point(0)