木漏れ日隠れ/
 
ひかりが
少しだけ怖くて
それでも そそいでほしくて
手のひらで
さえぎったことの
後悔が
指先からこぼれて
すこしずつ 
私の影が濃くなってゆく


まぶしさが
嫌いで
生まれた場所で
ずっと
笑っていたくて
けれど
そこは暗くて 
地面だってなかったから
私はドアを開け
どこか を探して歩いた
影を踏みしめながら
ゆっくりと
土の上を歩いた


疲れても 
体を前に倒して 進んで
いつだったか
ようやく
たどり着いた気がした時
そこには確かに
根があって
幹があって
背中に感じる熱があって

大きく息をはいて
見上げると
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