雨明かし/
渡邉建志
秋の笛はススキ野をつらぬいていく
そらがたかい 木は枯れた
あしもとを照らす街路灯
遠くを照らす燈台
世界を包むあなたの一息
遠くの砂漠で聞いている
あなたは雨を呼んでいる
一人で
冷たい砂漠 星の光
未だ、あなたの一息が遠くから聞こえ
わたしは、あいしているというじゅもんをしずかにくりかえす
戻る
編
削
Point
(5)