コミュニケーションとは最初の15秒かどうかについて/渡邉建志
 
みはいつも自分の話ばかり得意がってする人だという印象を人に与えるのだ、と言う。そして具体的にぼくのことを「あいつはほんとに自分のことしか話さないよね」といっていた人の名前を挙げ、また、「あいつほんとだめだわ」といった人の名前を挙げ、僕を叩きのめす。言いたいことを第一に言えというのはそれはビジネスではないのか、愛や興味をそんなふうに話せるのか、と僕は問う。僕の話し方は、僕の文章を知っている人ならみんな知っているとおり(僕の文章は僕の話し方そのもので笑えると誰かが教えてくれた)、回りくどく長い。もはや回りくどさや長さに価値を見出しているのではないかと自分でも思うほど同じことを同じことを何度も言ったり搦
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