インスタント彼女/灰色の夢の中
愛とかありがたみとかが薄れている
仕方の無い事だ
姿の見た事の無い魚がパックで売っている
お金を入れれば温かい食べ物や飲み物が出てくる
魚や虫に触れないとかいう人でも
当然のように手に入る
そこに感謝は無い
普通は作った人や作業してくれた人
販売してくれた人に感謝するのにね
顔も見た事も無い人を
何人も媒介して
僕らのものに届くのに
感謝する事も無い
当たり前じゃなかった事が
当たり前になっているから
仕方ないのかもしれない
仲介業者が偽装しても気付かない
消費者は怒るがある意味では同罪なのかも
ばれないから発覚してから対策をとる
安いから外国産を使う
安いからとありがたく買っていた消費者達
いまや国産しか買わないという
みんなが今まで見向きもしなかったから
国産の業者は潰れたり苦しんだりして
減少してきたのに勝手な話だ
そんな事なら外国産を食べ続ければ良いのに
ある意味同罪だ
無関心だった事に関心が向いただけ
そのうち恋人もカタログショッピングになるのかしら？
半ばなりかけてる気もするけど
戻る 編 削 Point(1)