Osaka at 6:00/crowd
誰もいなくなった店
BGM と ペン
を叩く音だけが呼吸する
灰皿からこぼれた灰や
コースターの跡の水滴
そんな光景はどこにでもあり
反芻して迷路に迷い込む
信号待ちのカップル2組と
鮮やか配色で決めた ホームレス
間を割るように 肥えた女が現れる
そう いつもの 光景だ
目のないネズミが 僕を呼ぶ
そう ここから うまくやらなくちゃ
月の満ち引きのように 冷静に
ハイソックスが 似合うデートへ
ハチミツトーストにはさまれながら
憔悴して行く
適当にやらないで 傷が疼くんだ
見えなくたって 僕らには見えるんだ
うまくやってくれ うまくやってくれ
結局 いつもと 同じ光景だから
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