あなたの音/智哉
 
体がじわじわと熱をもつ
あなたを感じたいと叫んでる
あの歌が聞こえてくる
あなたを強く感じさせる風が吹く
携帯の着信音はあなただけ違う
一度もその音を聞いたことはない
ドアが開く音がする
鍵をかけることを忘れたことに気付く
そこにある影を期待したが
わたしを求めるあなたは居らず
受け取り署名を求める配達員が立っていた

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