雪の日/
いっと
かちかちと鳴らされる奥歯
雄弁な皮膚が翼を得て飛びたつ
積もる雪を見るとたかぶりが生まれた
それをもって、かろうじて自身の鼓動を聞く
雪の上で横になると、人を作った
物言わぬ彼は、定められた運命しか持つことが出来ない
その事実をしっかりと咀嚼してみる
奥歯でかみしめてみる
気づくのが遅すぎたが、ようやく気付いた
(自由は誰にも等しく与えられる
視線を向けると
雪が踊る
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