余韻/戒途
陽射しとネオンが重なってた帰り道
何色か分からない
それなのにいつもの事のように人は群れて
非日常に引きずりだされた
僕は
少しずつ近づく刑場にも似た時代を空気の中に感じる
それは僕だけが感じてるんだろうか
匂いだったような
景色でもあったような
似た服を着ている。みんな。自分も。
重い。息がつまる。リードの端は誰が持ってくれる?
人のマネをさせられている。
人のマネを強要させられている。
そんな余韻を日常に引っ張り込んできてしまった
ワンカップの味なんかはまだ分からないが
何かで洗い流さなければならないような気がする
戻る 編 削 Point(0)