恋のようなもの/小川 葉
 
 
条件は無限にある
とすれば限られた
ひとつだけのような気がして

説明はできない
瞬きと瞬きの間に
なつかしい確信があって
ただそれだけのような気がして

つぼみのまま茎を折る
可能性を間引きして
間引いてしまったらそれだけの
気持ちがまだここにある
ことだけを後悔した

後悔しても
しかたがないのに
後悔していた
 
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