詩(うた)/
星月冬灯
叫べ!
怒れ!
腹の奥底に隠し持っている
その塊を
今こそ弾き出せ
嘘もたてまえもかわいさも
剥ぎ取って
己に生きよ
何をためらっている?
何を待っている?
何も変わらぬ
何も変わらぬ
それ行け!
それ行け!
今こそ
高く翔ぶのだ
今こそ
尊き人になるのだ
天を貫け
碧き星を眺めよ
そうして
叫べ、怒れ
苦しきもやもやを
淋しき感情を
その眼(まなこ)をもって
その心をも
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