ソーラーパネル/小川 葉
 
 
羽を跳ねる
パネルを器用にとじて
鳥は止む

空は青く
そのかなたに生えた
おなじ色だけのソーラーを
背中で掴もうとする

てのひらを合わせる
人と人にも似た
ぬくもりから放たれた
光を追う

ひからびたキャベツの芯が
部屋に転がってる
光がそこを射す

すると
エネルギーはこんなにも
命より遠いところで
生まれている
 
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