失われた空中都市/ANA
 
「あっあった!」


霧と霧を切り分けるようにして進んでいくと

突然視界が晴れた

目の前にに浮かび上がるようにして姿を現した

空中都市

止まっているのか動いているのか

一瞬不思議な感覚におそわれる

足が竦みそうになったのは

標高2300Mの山の上に立っているからではなくて

その未知なるエネルギーに溢れた

インカの文明と

未だにそこに存在しているような

彼らの魂

それらすべてが本当に間近に感じられたから

私は恐れ戦いた

スペイン人への復習を誓い

侵略から逃れようと

山の奥へ奥へと

足跡を残しな
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