星がひかり、僕はひとり/智哉
 
あまりにも星がきれいで僕は出掛けた
君に初めて触れた秘密の隠れ家
今もまだ変わらずそびえ立つ古びた貯水タンク

登る手助けと名付けられ勇気づけられた
下心と呼ぶには純粋すぎるシェイクハンド

思い出のこの場所に
今はひとり来ている

もしも今この満天の星空に1つでも星が流れたら
また君に会える気がした

カーステが流す音楽も
胸に光るドッグタグも
この場所に流れる空気の匂いも
すべて君を強く強く感じさせていた

星はいつまでも流れなかった
僕はやっぱりひとりだった
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