爆裂(上、後)/鈴木
 
かな興味を示さなかったことがあったが、その時に交わしたやりとりで一目置かれてしまったようだ。拳骨し続けながら反応しない理由を勝也は問い、肝心な箇所が塗り潰されては意味のない旨を祥平は答え、夕焼け空の下に、なるほどそうか、が鳴って暴力は止む。
 ――それでな一年坊主、この探検ツアーに来い。日曜日のお昼過ぎ、一時半な。おれの飯が終わるのがそれくらいだから。広場に。バカシとゴンベエとガリベンも呼ぶ。
 班の男子を全員に声をかけるのでは是非もない。断れば単独登校を強いられて叱られるのは己である。蹴り飛ばした小石が溝に落ちる。
 ――わかった?
 ――うん。
 ――よろしい。
 勝也はそっと開け
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