十三月の窓/
朱雀
ゆらゆら纏う月の色
ひらひら翻る小夜衣
ほろほろ嘆く花の影
ふかふか見遣る片心
名もなき憐恕(れんじょ)は風に消え
杞憂も蕩ける玉桂(たまかつら)
するする見解く戯心(ざれごごろ)
さらさら零(あ)える細砂(さざれすな)
てんてん笑みて星下り
ふるふる揺れる月夜影
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