芋虫/小川 葉
 
 
パセリは知らない
そのおそろしさのあまり

セージは見た
あまり気にしない様子で

ローズマリーは赤ちゃん
双葉のように腕をふるわせて

タイム
過ぎ去る意味はなく
訪れる確証もなく

銃声が聞こえる
庭のプランターで僕は
蝶の夢を見てる
 
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