何を書くか。どう書くか。そしてその先で、何を書くか。/いとう
。
でもまだなんだかよくわからなかった。難しかった。
わからなかったけれど、
「すごい」と思える詩や詩人にいくつか出会った。
出会っただけで、それを血肉にする経験はまだなかった。
技術は書きながら覚えた。
そして、技術の必要性を認識したのはさらにその後だ。
ブランクの後の話。
必要性を認識した途端に、
自分の詩の技術不足に気づいた。
「どう書くか」の時代だ。
書きたいものを書いて満足する時代は終わっていた。
技術について試行錯誤することは実は、
「どう書くか」を上達させる本道ではない。
それは結局「作品」をおざなりにしていることと同義であって、
結果として、技
[次のページ]
戻る 編 削 Point(27)