本当は死にたくなんかないのに駄目な人間だ/杉山 さち
別に今、この瞬間に死んでも構わない
どうせ代わりなんていくらでいる
くだらない人間だ
どうせ私が死んで居なくなっても
一年も経たずに皆さん私の事など忘れてしまうでしょう
そんなものです
それほどに私の命などくだらない価値のないものなのです
皆さんそうであるにも関わらず、
それを知っていてよく平気で生きているな、と
私は関心してしまいます
変わりのない命など存在しない
もしかすると在るのかもしれませんが私は見た事がありません
皆さんそれを知っていてよく生きてゆけるなと、
私は関心してしまいます
私もそんな風になりたい
喩えそれが罪深いことであろうとも構わないんです
楽になりたい
何も知らずに幸せなふりをして生きてゆけたら
どんなに良い事でしょうか
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