「ぼくの、詩」/広川 孝治
 
昔書いた詩を読み返してた



字間から漂う腐臭



結局自分を語りたいだけ



ナルシストだね



冷たさをはらんだ秋風が
何も背負ってない背中へ



少し寒くなる



で、どうする?



少し嗤って



また書くさ
救いようのない自己憐憫のうたを



指先を噛みながら



それしかできないから
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