グランツ/
嘉村奈緒
愛されハインリヒは
絶対光華だから
憧れられてやまない木棺と
スパークした櫓
荘厳な鐘の音
で
永遠にさようならだねハインリヒ
それからくるくると
光が山頂のようなところから落ちてきて
お前たちをメッタメタに包む
高貴な狼も
冬の巨人の息子も
兜の管理者も
ハインリヒ、って
包む
安心して列に並ぶ
ご覧
あれが目指す山頂
のような山頂
もうずっと白くて
時々列の合間に揺れるものがある
眩しくて、焦がれる
光の
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