はぐる、ま/ねことら
かみなりのように足早にきりつけられたわたしの感性が、ゆれてピンク色にひかっている。たいせつにだきしめることができなくて、すこしずつ、腐食していく。それを、だまってみている。どうすることもできない。
はぐる、ま
なめらかにくりかえされる回転、わたしは、
ゆっくりとわたしからはがされる
なまえをもたない感情が、あたたかな感触をともなって
この場所にとうめいな色をつけていった
(ハロー、きっと伝えたいものがあったよ
そっと静けさはこだま、していく
ことん。
かたん。
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