恋した女は詩の中に 〜合唱曲へのご招待〜/北村 守通
 
月蛾歌はず。
  耳環のみふるへたり。

  ああ。
  十文字愛憎の底にして。
  石家荘。
  沈みゆくなり。

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なお、こちらの詩は音楽之友出版社から出版されています「多田武彦合唱曲集4」から引用させて頂いています。どうしてかっていいますと、この「石家荘にて」という詩が入っております詩集がワタクシにはどうしても見つけられないんであります。(話によると、「大白道」に入っているとの話なのですが、これを見つけることができないでいるのであります。)しかしながら、この女性、「日本砂漠」という詩集の中にやっぱり登場し
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