二十年前の事/砂木
だ 今こそ と
弟も何も言わずにみている
あそこで銃や花を構えているのが
この弟だったら
私も援護の銃を持つのだろうか
崩壊していく政権
でも小説や詩にはできないよね
政権を変えるような事は
人の行動力ってすごいよね
物書きの先輩が合評会で言った
軽く笑い流した後の
とれない苦みにひそかに
兵の列を乱して歩いた兵隊さんの話を
思い出した
たんぽぽの花を踏めずによけて歩いたら
後に続く兵隊さんも みんなよけて
たんぽぽは無事だったという話
銃と共に掲げられた花も
銃を持つ者に守られた花も
人と関係ないのに
すがられ なぐさみにされ
捨て忘れられて
それでもその花がなければ
人は心を保てなかった
詩と共に
銃を持つ事になるんだろうか
人として銃を
逃げろ、
と 神がささやく
ライク/あ、神への祈り
atsuchan69兄さんの返詩に感謝をこめて
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