夜汽車/
ヒロシ
夜行列車が
夜遅い
駅のホームに滑り込む
旅人達は
荷物を抱え
短いようで長い
その旅路に
想いを馳せる
轟音とともに
闇を駆け抜けて
やがてたどり着く朝が
希望でも
絶望でも
何も語らず
また明日も走るのだろう
いつか
本当の終着駅に
たどり着く日まで
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