夜汽車/ヒロシ
 
夜行列車が
夜遅い
駅のホームに滑り込む
旅人達は
荷物を抱え

短いようで長い
その旅路に
想いを馳せる

轟音とともに
闇を駆け抜けて
やがてたどり着く朝が

希望でも
絶望でも

何も語らず
また明日も走るのだろう

いつか
本当の終着駅に
たどり着く日まで
戻る   Point(1)