海のそばの小さな家で/K・フラグメント
1
私がただ、
眩しくて手をのばすなら、
日の当たる場所に、
古く乾いた存在があってほしい。
美しく光る埃が、
波の気を引く、
ときめくような、
昨日のプレゼント。
ビーチでスキップする、
日曜日の少女。
古い手紙をもう一度読むとき、
ああ、
私が見つけることができたものはすべて……
落ちた万物は、
持ち主のない思い出。
意味のわからなかった言葉を、
実験用のハエに与えること、
それは私にはできません。
2
グレード1を訪ねると、
ミイラになった教師が、
わたしを出迎えました。
かつてその老人は、
死んだ小鳥の梱包剤の、
紀元前
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)