いやな朝/オイタル
 
午前五時
体内時計が鳴り渡る
目覚めの渚に並ぶもの
幾本ものやせた丸太
あちらこちらと転がして
いやな朝を反芻する

 窓の外には
 晴れない空
 窓辺に歩み寄る
 秒針

夜は また来る夜のために
今日は 果て無き明日のために
そして生は
美しい死のために
(やさしい演算です)

 差し交わす枝々
 の作る窓
 の中
 薄れ行く半睡

芙蓉の白い花が
ゆらりと高く
胸を押した
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