黄昏のおわりの瞬きに/青色銀河団
 
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黄昏のおわりの瞬きに、大いなる怒りにみちた光の星雲
が交差しあう天蓋にむかい、傷ついた男たちが大声で叫
びあう。その声に応じて晴れてゆく天空には、たえず
うつくしくしみわたる遠い霧のような火花が沈黙ととも
に琥珀色の彼方へ消えていった。


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すべてはかぜのしわざ?


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真赤な少女たちが風のように駆けよってくる永遠の水滴
に縁取られた紅い花のその名を知っているか。深い鏡を
覗き込むとき傷つくほどに深いあおぞらにかかる金色の
虹のその名を知っているか。若き日に朝の世界にとって
かわり世界に満ちてゆく闇のその名を知っているか。


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それはうま
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