サンドペーパー/モリマサ公
 
いつものことだ
水色が果てしないどこまでもいくひろがり
それを俺たちは空と呼びます
焦燥感に腹を蹴られ
挫折に身を切られながら両腕をのばし
手のひらをひらく
真実はいつだって指の隙間から逃げて
あたしたちはそれでも空と呼びます
見上げて
見上げて
いつものことで
てゆーか
グライダー


紙飛行機
芝生

鳴き声
鳴き声
鳴き声
空っぽのペットボトルを放り投げて受け止め
超空っぽなボディーの中にするビートをやめない
息を吐く限界まで
息を吸う限界まで
柔らかい輪郭
毛穴の呼吸
限界
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