スーパーの朝市/オイタル
 
る…」

ささやき
ねぎらい
すれ違う
盛りの夏
百円玉が踏み迷い
千円札がそそり立つ
この盛りの夏の 朝市の

だからずっと見ていた
車へと戻り
頭の後ろで腕を組んで 運転席で
すねて

半ズボンのお父さん
片手に買い物籠 口にウーロン茶 含みながら 立ち去りましたよ
迷子を嫌ったか 娘の腕をしっかり握るおばさん ほら
世間話で頭がどっか
見てるよ手が離れるよ ほら
意味なく横切る小学生と
振り向いてさびしい中学生と ええっと
年老いた親子はたじろぎ
年若い兄弟はうなずき
おじとめいがさまよう
朝五時半開場の
スーパー○○朝市の
静かな 静かな喧騒にて
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