先生、あのね/不可思議/wonderboy
でしかその姿を知らなかった僕ですが
こんなところでお目にかかることができるなんて
やあ、ウサギさん、はじめまして
彼はにっこり微笑むと、おもむろに扉を開けました
すると、おそらくスカートの奥の真実と、こちらの世界では気圧がずいぶん違っていたのでしょう
僕は思いっきり女子高生のスカートの中の白い扉の中の世界(おそらくそれは真実だろうと僕は思います)に吸い込まれ、頭を突っ込む格好になりました
僕はそこに宇宙を見ました
いくつもの星が生まれては消え、生まれては消えする真っ暗闇の中
僕は四つんばいで頭を突っ込んでいる格好なのにもかかわらず、あおむけになっている気がしましたし、ぐるぐ
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