なぎのいろ/
唐草フウ
空が流れて
夏が止まって
指をのばせば
静かな想いを
星をみつけるまで
まだ帰らないで
とまった景色を
衣にして
まとう
無言蜻蛉、するりするり
夕陽が焼ききる
あなたとわたしと
その約束
あいしてると
いえないのに
器用な時計だけを
残して ないた
一番の夏は
さっきの凪
これからも
それを浸みこませて
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