足音（２）/じゅじゅ。
ひたひたと
君の足音が 今日も聞こえる
僕の傷ついた羽は
もうすぐ 治りそうだよ
君は もうここへは
来てくれなくなるのかなぁ？
明日 雨が降ったら
思いきって 聞いてみよう
ひたひたと
君の足音が 遠ざかる
その前に 今夜は 眠りにつこう
ひたひたと
君の足音が 今日も聞こえる
しとしとと
君を濡らす雨音が かすかに聞こえる
あいにく 今日は 雨降りみたいだ
僕は 思いきって
君に 聞いてみる
ねぇ？
・・・・・
君のからだが 雨に濡れて
少しずつ 少しずつ
溶けてゆくようにみえた
ねぇ？
・・・・・
君は小刻みに震えていた
ねぇ？
・・・・・
僕は ようやく気がついた
今度は 僕の番なんだね
君のからだが 治るまで
ここに居ていいよ
毎日 今度は僕の唇で
君の傷ついたからだを
癒してあげよう
君の唇から
はじめて 音がした
あ・い・し・て・る
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