終わりに走っていく感覚。/青木龍一郎
僕は1999年だった。
小学校2年生だった。
校長先生は児童たちを校庭に集めて朝会を始た。
校長が教頭から拡声器を受け取り、話を始めようとした瞬間
拡声器からベトベトの汁が溢れ出した。
校庭の砂の上に汁がどんどん垂れていき
それに先頭の背の小さい子供たちから順に群がり
4つんばいの姿でそれを一心不乱に舐め始めた。
教師たちはみんな、口を開けて空を眺めていた。
次の日の朝、学校に行くと、校長が屋上から首を吊って死んでいた。
そして、校舎の壁に赤いスプレーで大きく「卒業おめでとう」と書かれたいた。
教室に入り、優ちゃんに昨日のベトベトした汁を味を聞くと
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