ラムネ/
からくり
太陽が昇った
生温い昼に
わたしは、
真白い夢を見る
細い繊維で
形成される枠組みを
壊さないよう
そっと、
眼を、手を、
幼い自分 を拓く
気付いた時 にはもう
音、を発てて、裂け
その 隙間 から
懐かしい 、色が
、、、滲む
真夏の匂いがする
長い廊下に
木琴の音だけが
柔く響いていた
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