青の異物 (すきとおる、/ねことら
―――いつも雨の音がする
ひんやりと冷たい、鉛の棒で、
心臓をゆっくり刺し貫かれるような違和感で目が覚める、
午前3時、のろのろとベッドを這い出して、
レジ袋から転がっているペリエの封を切ってちいさく呷る、
しん、としている1Kの、トンネルのような夜の底にいる
微熱、わたしの躰は、どうやらまだ眠りを欲していない
ブラインドを少しおしあげると、月に突き刺さるように高層ビルが林立していて、
どれも赤いランプを不気味な獣のようにひからせる
(それでも、きっとおびえているように、みえたのだ、)
始発電車とよばれるものにはまだ間があって、群青の深いこの町の
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