ゼフィルス讃歌/飛鳥 彰
 
スが翔ぶ
ゼフィルスが翔ぶ
北国の故郷を思い出させるように
ゼフィルスが翔ぶ
いまはいない母や恋人たちのように
どこともしれぬ世界からやってきた天使のように
ゼフィルスが翔ぶ
ゼフィルスがひかりのように翔ぶ
狂ったひかりのように乱舞するゼフィルスのなかで
永遠のなんたるかをわたしは知っていく

永遠のなんたるかをわたしは知っていく




※ 注  ゼフィルスというのは、ギリシャ神話に出てくる西風の精のこと。
小さな妖精のような蝶なのでこの名がついた。

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