いつかぬくもりがもどったら/タマムシ
わたし、ずいぶんやせてしまって
てのひらには、ようみゃくみたいなけっかんが
あおじろくひかってみえるほどです
だから、あなたのこと
やさしそうになぜたりするのも
ぎゅうっとだきしめたりすることも
なんだか、きがひけてしまいます
だからって、わたしのすべてのぬくもりが
このからだから、きえうせてしまったわけでもなく
だって、さびしいときにながれる、このなみださえ
ほほをつたうときは、やはりすうっとあたたかい
もしも、それがぬくもりとよべるなら
いますぐにでも、あなたのまえで
めいいっぱい、なきたいくらい
だけど、それをあなたはよろこんではくれないと
わたし、かってにおもいこんでいるから
あなたをとおざけてしまうのでしょう
いつかぬくもりがもどったら
じぶんのかたをだきしめて、そうおもえたら
こらえていたぶんだけの、なみだ
あなたにあげる
うけとって、なんて
いえないけれど
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