夏の終りに/
フクスケ
冷たい雨粒を
頬に感じながら
いつか 夏は終わる
あまりに力を
入れ過ぎたので
折れた鉛筆の芯
車のフロント・ライトに
長く伸びる
二人の影の
行方
去って行く
夏の足音みたいな
風と雨音の
気まぐれに
しばらく
付き合ってみようか
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