Japan Slump/maynard
そいつは黒のタクトップに
80年代のシャンブレーシャツを着て
66後期のボロボロのジーンズに
黒のスニーカーを履いていた
サンドベージュのMTBに
飾り立てた削り出しのパーツで
ネオレトロだってカッコつけていた
そいつはドクターペッパーを飲みながら言ったんだ
憂い無い日が訪れるって信じてた
それだけが希望だった
何度祈ったか忘れたけど
これ以上最低がない事をまた祈るよ
少しばかりの不器用さが命取りだって
どこもかわらないだろう
日々のちょっとしたほころびが繕えない様じゃ
いずれズタズタになってボロ雑巾の様に捨てられちまうんだ
分かってるだろう
俺たちな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)