そんな週末の黄昏に/ウデラコウ
 
ハッと気付いたらもう。
夏も終わりなんですって随分早いのね

夏の日差しの下を歩くなんて、もうずいぶんやってなくて。
夕闇に鳴くひぐらしが妙に切なくて やりきれず空をみた

何もかもうまくいかなくて
ああ なんてあたしは 小さいのだろうって
薄紫の雲だけが 悠々と棚引く空が羨ましかった

ヒトなんて全て不確定で不安定で
言葉になんて意味はないのって
自分に言い聞かせて ああ消えちゃえばいいのに

どうしてなかなか こういう弱いときって
色んな昔のことを思い出す
出てこなくてもいいものまで 顔を出して

ああ消えてくれ 消えてくれ
二度と姿を見せないでって

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